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河野 康則; 近藤 貴; 石川 正男; 波多江 仰紀; 林 利光; 小野 武博; 小川 宏明; 杉江 達夫; 岩前 敦; 草間 義紀; et al.
no journal, ,
日本におけるITER計測装置の開発の進展を報告する。主な内容は以下の通り。(1)マイクロフィッションチェンバー:真空容器内に敷設する無機絶縁ケーブルに求められる最小曲げ半径は12cmであることから、曲げ試験を行い、曲げ半径10cmの場合でも性能が劣化しないことを確認した。(2)周辺トムソン散乱計:光源YAGレーザー増幅器のプロトタイプの開発に成功し、ITERの要求仕様を満足することを確認した。(3)ポロイダル偏光計:上部ポートプラグ内機器配置の設計検討及び真空容器内に設置する再帰反射ミラーの設計検討を進めた。(4)ダイバータ不純物モニター:ダイバータカセット内に設置するミラーボックス及びシャッターの機械設計を行った。(5)上部ポートプラグ:上部ポートプラグに発生する電磁力解析のためのメッシュモデリングを行った。また、熱間等方圧加圧加工(HIP処理)によるポートプラグ製作法を提案した。
石川 正男; 近藤 貴; 西谷 健夫; 草間 義紀
no journal, ,
ITERにおける核融合出力を評価するための中性子計測の一つであるマイクロフッションチェンバー(MFC)は日本が調達予定である。MFCは、真空容器内の真空容器とブランケットモジュール(BM)の隙間に設置される。測定にはMFCの配置位置,近傍の構造物や冷却管の影響を大きく受けるため、中性子計測の測定精度向上を目的に、中性子輸送解析によりこれらの影響の評価を進めている。BM間のギャップから漏れるストリーミング中性子は、測定される全中性子に対して、上部MFCで70%,下部MFCで20%である。しかし、両MFCで測定される中性子計数率の平均値は、プラズマの上下方向及び水平方向の位置変化に対してほぼ一定で、核融合出力の評価には影響しないことが明らかになった。MFCの近傍にある冷却水配管は中性子束にはほとんど影響しないが、冷却水による中性子の減速で中性子スペクトルがわずかに変化する。これにより中性子計数率が40%程度上昇する。これは、低エネルギー領域でウラン235の反応断面積のエネルギー依存性が強いことが原因である。カドミウムのコーティングによる冷却水の影響の低減の可能性について検討を進めている。